【鉄火なす】は、信州の中部、南部、地元で言う中信や南信地方で夏から秋にかけて広く食べられている料理です。
他に【おてっか、鉄火みそ】などとも呼ばれております。
名前の由来は諸説あり、「手早く出来る」とか、「
旬を迎えた茄子やピーマンを中心に様々な野菜などを炒めて味噌味で仕上げた料理で、細かい味付けや、具材などのレシピはそれぞれのご家庭で千差万別です。
鉄火なすは、ご飯のお供やお酒のおつまみとしても人気があり、夏の食欲の落ちる時期でもご飯が進む夏のスタミナ源なのです。
そして、たとえその場で余ったとしても、一晩たって味が良く染みこみ、冷えた物でもご
「鉄火なす」は、まさに家庭の味といえる郷土料理なのです。
長野県内の北信や東信地方でも、呼び方は違っても同じ作り方の料理は広く食べられております。(あぶらみそなどと呼ばれているそうです。)
実はしばらく前から、「関東、関西のお得意様より信州の郷土料理が案内できるような商品ありませんか?」とのお問い合わせを再三いただいておりました。
地元に根ざしたストーリー性のあるものが求められていたのです。
当初は「みそベースの郷土料理って無いなぁ・・」と鉄火茄子のことは全く思いつきませんでした。
あまりにも普通に食べていたので、逆に郷土料理という意識が無かったからです。
思えば、今ではお土産などで人気の「おやき」も具材にこの「鉄火なす」が入っていて、人気の具材になっています。
これはもう立派な郷土料理です。
ただ、実際に商品として作る時には社員の皆さん、それぞれ自宅の味があり、なかなか意見がまとまらずに右往左往することになりました。
結局、シンプルな味を重視してそのまま作っても美味しく、いろいろ追加してお好みの味にも仕上げられる、素朴な味わいを目指して味作りを行いました。
これで作ると白いご飯が欲しくなる。そんな商品に仕上がっております。
長野の風土を感じることができるので、ぜひ一度お試しください。